Gallery Pictor 2023年プログラム
高橋 美衣 ソロ・エキシビション
《A DAY》
Mie Takahashi Solo Exhibition
in Gallery Pictor 2023 year-round program
-A DAY-
(English follows after Japanese)
Gallery Pictor では2023年6月3日(土)~6月23日(金)まで、髙橋 美衣ソロ・エキシビション《A DAY》を開催いたします。
高橋にとって、ものを作ることは特別なことではないようです。
散歩をするのと同じように線や形を描き、ごはんをつくるのと同じように色を重ねます。
カフェでお茶を飲んだり、鉢植えの植物に水をやるのと同じように、日常の営みの一つとして作品が生み出されます。
「たぶんいくらでも作っていられます」と彼女はさらりと言ってのけます。
どんな物事に関心を持っていて、この不思議な形を生み出しているんだろう。
それが知りたくて、本展の前に、日誌を書いてみてくれないかと高橋にお願いしました。その一部を以下にご紹介します。
これを読むと、確かにそこには何も特別なものはないことが分かるでしょう。
彼女に突出した能力があるとしたら、どんな些細なものやことからでも、輝きや楽しさや可笑しさをみつけることであり、それを色褪せないまま別のかたちで取り出す方法を知っていることなのかもしれません。
《A DAY》開催48日前の日誌より
−4月16日, 日曜日−
5時に目覚めた。早起き。
思い立って浴槽にお湯を張り、好きな入浴剤を入れて浸かる。ジャズを流す。窓から入る光が気持ちいい。
お風呂からあがると朝日が部屋に差し込んでいた。
昨日の雨の雫がベランダでキラキラと光る。
観葉植物の葉に水を吹きかける。ベンガレンシスには水をやる。
昼食用にささみと野菜を炒めてお弁当箱に詰めた。
仕事場に向かう。今日は天気が良かった。
青々とした緑と空のブルーのパキッとしたコントラスト。
仕事場の駐車場には藤が沢山咲いている。
(中略)
「名建築で昼食を」シーズン2を観た。
大阪の芝川ビル、柱やタイル、手すりなどが変でかわいい。マヤ インカ文明を思わせるデザインがたくさん入っているらしい。
ベトナム料理も食べたいし行ってみたい。
昨日の続きのようなことを考える。
人が作るものには必ず意味が求められる。意味があれば理解してもらいやすいし、価値をつけやすい。
だけどそうじゃないものがあってもいいのでは?
生まれてきてそこにただいるだけ。
ありとあらゆる生き物と一緒のこと。
自分の作品もそんなふうに、もとからそのものとしてただ存在していたようなものになるといいかもしれない。
(髙橋美衣 日誌の続きはこちら)
髙橋 美衣 略歴(詳しいプロフィールはこちら)
日常の景色やモノから着想を得て、日々描きためているドローイングをもとに、テラコッタや樹脂で立体作品を制作。主な展覧会に ’佐直麻里子・高橋美衣2人展’ (hpgrp GALLERY TOKYO 2019)、’REPEAT’ (B GALLERY 2022)。コミッションワークにハイアットセントリック金沢(2020)他。横浜美術大学工芸領域 卒業。
開催概要
- 会期 : 2023年6月3日(土)〜6月23日(金)
- 時間 : 12:00 〜 18:00
- 休廊日 : 毎週月曜・火曜
- 会場 : Gallery Pictor
ワークショップ「テラコッタとあそぶ」開催のお知らせ
6月11日(日)に、高橋美衣のレクチャーによるワークショップを開催します。粘土を使って、自由なかたちを発想してみましょう。成形と色を決めるところまで皆さんにやっていただき、仕上げ(焼成と着色)は高橋がワークショップ 終了後に行い、後日お送りします。
開催概要
- 講師:髙橋 美衣
- 開催日時:2023年6月11日(日) 10:00 〜 11:30 ※12時まで延長可能性あり
- 会場:Gallery Pictor
- 参加費:¥5,000(税込)+ 作品送料 ※参加費は当日現金でお支払いをお願いします
- 定員:6名
満席になりました
We are pleased to have Mie Takahashi Solo Exhibition A DAY from Saturday, 3rd June through Friday, 23rd June.
Creating does not seem to be anything special for Takahashi. She draws lines and shapes just like walking, and paints over colors just like cooking. She creates her works as part of her daily activities as the same way she has tea at a café or water a potted plant.
“I can probably keep creating during my life,” she says as if it were a simple matter.
What kind of things is she interested in to create these mysterious shapes ?
To find it out, I asked her if she could write a journal before this exhibition. The excerpts are presented below.
Reading this journal, you will certainly see that there is nothing special about it.
If she has a remarkable ability, it may be to find the sparkle, the fun, and the funny in even the most trivial of things, and to know how to extract it in another form without letting it fade away.
Takahashi’s journal 48 days before Solo Exhibition [A DAY]
Mie Takahashi Short Biography (See details)
Takahashi creates three-dimensional works in terra cotta and resin based on her daily drawings inspired by ordinary scenery and objects. Recent exhibitions; Mariko Sajiki and Mie Takahashi Two-person Exhibition at hpgrp GALLERY TOKYO in 2019, Solo Exhibition REPEAT at B GALLERY in 2022. Provided commission work for Hyatt Centric Kanazawa in 2020. Graduated from Yokohama University of Art and Design.
Basic Information of the Exhibition
- Duration : Saturday, 3rd June – Friday, 23rd June, 2023
- Open hours: 12:00 – 18:00
- Close on every Monday & Tuesday including public holiday
- Venue : Gallery Pictor
Workshop “Playing with Terra Cotta”
Workshop lectured by Mie Takahashi will be held on Sunday, 11th June. Create your own free shape using clay and select the color you like. After the workshop, Takahashi will finish (fire and color) your work and send it to you later.
- lecturer: Mie Takahashi
- date: Sunday, 11tth June 10:00 a.m. 〜 11:30 a.m. (possible extension until 12:00)
- venue:Gallery Pictor
- admission fee:¥5,000 incl.tax + postage (*Please pay in cash on the day.)
- capacity:6 persons
Fully booked !