畑山太志 × 星野太トークライブ《客観の方法》アーカイブ動画公開
[2022年6月29日更新:アーカイブ動画を公開しました]
6月18日(土)〜7月15日(金)の会期で開催中の畑山太志ソロ・エキシビション《客観の方法》のサイドイベントとして、アーティスト・畑山太志と美学者・星野太(東京大学大学院総合文化研究科准教授)のトークライブを、6月28日(火) にオンラインで開催します。
畑山は従来、人間を取り巻く事物の存在、その気配や空気感を、視覚ではなく人間の身体に備わっているありのままの知覚(畑山自身の言葉で「素知覚」)によって感じ取り、描き出そうとしてきました。今回の個展では、これまで主観的な経験や知覚に重きを置いてきた畑山が、客観の方法を捉え直して、事物が生き生きと在る「ありのままの世界」に近づこうとしています。
トークライブでは、かねてより畑山の作家活動に注目してきた美学者の星野太が、畑山の制作動機や関心事項を過去の経緯も含めて明らかにしていきながら、開催中の《客観の方法》での新たなチャレンジ・今後の展望についても迫ります。
成長を続ける異才のアーティストと気鋭の美学者が縺れ合う刺激的なセッションをぜひライブでお楽しみ下さい。
畑山太志 × 星野太トークライブ《客観の方法》
Gallery Pictor 2022年プログラム《中心はどこにでもあり、多数ある》 畑山太志ソロ・エキシビション《客観の方法》関連企画
- スピーカー:畑山太志(アーティスト)・星野太(美学者・東京大学大学院総合文化研究科准教授)
- 開催日時 :2022年6月28日(火) 19:30〜21:00 公開トーク/21:00〜21:30 アフタートーク
- 開催方法 :オンライン(公開トークはYoutube配信・アーカイブあり/アフタートークはZoom・アーカイブなし)
- 参加費 :無料
スピーカープロフィール
畑山 太志(はたやま たいし)
1992年神奈川県生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。視覚では捉えることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を試みる畑山は、彼が「素知覚」と呼ぶ、知覚の外側ではない本来身体が持っているはずのありのままの知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。
星野 太(ほしの ふとし)
1983年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は美学、表象文化論。主な著書に『美学のプラクティス』(水声社、2021年)、『崇高の修辞学』(月曜社、2017年)、主な訳書にジャン=フランソワ・リオタール『崇高の分析論──カント『判断力批判』についての講義録』(法政大学出版局、2020年)などがある。
[Youtubeで動画を公開しています]
畑山太志×星野太トークライブ《客観の方法》2022.6.28
Gallery Pictorにて2022/6/18〜7/15の期間、個展《客観の方法》を開催するアーティスト・畑山太志と美学者・星野太 氏(東京大学大学院総合文化研究科准教授)のトークライブです。かねてより畑山の制作活動に関心を寄せていた星野氏が、畑山の制作動機や関心事項、今回の個展でのチャレンジや今後の展望に迫ります。 00:00:00 [1.イントロダクション] [2.トークセッション] 00:13:30 制作の基礎 / 白のペインティングシリーズ 00:23:32 具体的な対象物を描く / 客観の方法 00:34:14 主観と客観 00:39:49 言語・非言語 / 素知覚 00:45:48 自他の境界を超える 00:52:30 “自然”の捉え方 / 風景画 00:57:39 創作における「客観」の実現 01:06:25 ありのままの知覚 / 五感に集約されない感覚 01:11:32 生物・非生物 / あらゆる事物の等価性 01:18:57 [3.Q&Aセッション] &クロージング EUKARYOTE 展示風景写真: photo by RYO YAHARA